igor thiago 1.「人生は美しいことだけ覚えていればいい」という沢田美喜さんの言葉があります。 沢田美喜さんはエリザベス・サンダース・ホームを創設し、たくさんの戦災混血孤児を育てた方ですが、私はテレビで沢田さんがこの言葉を言ってらっしゃるのを見て、非常に感動したんです。
2.ホームで育った黒人の混血孤児なんですが、成長して二十七、八歳の青年になって、アメリカへ自分のお父さんに会いに行く。 ところがお父さんは喧嘩か何かして監獄に入っているんですね。 胸が潰れるような思いでその青年は、沢田さんが来るのをニューヨークの公園のベンチに座って待っている。 沢田さんの姿が見えると青年は駆け寄って、抱きついて、思わず泣くんです。 その時に沢田さんが英語でね、「泣いてはいけない、人生は美しいことだけ覚えていればいい」と言って、青年を励ますという場面があるんです。
3.長いこと生きてくると、いろいろな経験をしてきますけど、楽しいことよりも、美しいことのほうが心に残るということが分かります。 美しい自然、人の美しい心。 そういう美しいことだけ覚えていれば、人生捨てたものじゃない、というふうに思えるわけでしてね。 さすがに沢田さんはいいことを言われるなあと、感銘を受けましたね。
4.また、アランの楽天主義というのは有名ですが、『幸福論」の中に「上機嫌」という章があります。 「たまたま道徳論を書かなければならないとすると、私は上機嫌ということを義務の第一義に置くだろう」とあるんですが、私はこの言葉が非常に気に入っています。 われわれは何かにつけて、取るに足りないことで愚痴をこぼしたり、泣いたりしがちですけどね、そういう時に「上機嫌」というのを義務の第一義に置くと、生きていく力が出るんじゃないかと思うんですよ。
◆ 「人間は忘れるようにつくられているんです。 この『忘れる能力』というのは『救い』です」 (瀬戸内寂聴)
◆人間は忘れる動物だ。 昔起きた嫌なことや落ち込んだ記憶を、昨日のことのように鮮明に覚えていたら、多くの人は精神に異常をきたすだろう。 嫌なことを忘れるから生きていられる。 servalo すると、相対的にいいことだけが記憶に残る。 それが、「人生は美しいことだけ覚えていればいい」ということ。 これが、上機嫌に生きるコツでもある。 「人生は美しいことだけ覚えていればいい」という言葉を胸に刻みたい。 the comeback
