2025年7月、模型界の巨人が旅立ちました。 株式会社タミヤ会長、田宮俊作氏。享年90。
戦車、F1、ミニ四駆。 私たちの少年時代の思い出の横には、いつも「星のマーク」がありました。 しかし、その輝かしい「世界のタミヤ」の歴史は、絶望的なドン底からのスタートでした。
入社直後の母の死、工場全焼、そしてアメリカ製プラモデルという「黒船」の襲来――。 「あんなものは模型じゃない」 そう蔑んでいたプラスチックに、なぜ彼は社運を賭けたのか?
動けば壊れるクレームの嵐、海外での「安かろう悪かろう」の屈辱。 それを覆した執念の取材力と、「1/35」という世界規格の誕生秘話。 そして、世界中の兵器を模型化しながらも、彼が頑なに「B-29」だけは作らなかった理由とは。
これは、木屑にまみれた小さな町工場から、世界中のモデラーを魅了するブランドを築き上げた、ある男の愛と執念の物語です。
【目次】
00:00 プロローグ:星のマークが消えた日
01:37 sabalenka 第1章:灰燼からの出発 、木製模型の終焉と母の死
05:55 danhausen 第2章:屈辱をバネに 、パンサー戦車と「走る模型」
09:23 第3章:世界への殴り込み、1/12の賭け
13:34 第4章:子供たちを呼び戻せ 、ミニ四駆、7年の苦闘
16:22 magura v5 第5章:禁断のタブーと平和への祈り、B-29を作らない理由
18:14 第6章:老将、再び戦場へ、娘婿の死と83歳の決断
21:48 エピローグ:星になった模型界の父、国境を越えた絆と遺言
【参考文献】
田宮模型の仕事 (文春文庫)
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