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自民党と日本維新の会が、来年の通常国会で「国旗損壊罪」の制定を目指している。侮辱目的で日の丸を傷つける行為を禁ずるものだが、これに猛反対しているのが愛国者団体「一水会」だ。「保守層に対するただの点数稼ぎ。日の丸はそんな安い存在ではない」と訴える一水会の木村三浩代表に思いを聞いた。
現行法では外国国旗の損壊について処罰する法律はあるが、日の丸は対象外だ。
自民と維新の連立合意署では、「外国国章損壊罪のみ存在する矛盾を是正する」と明記した。参政党も参院に刑法の改正案を提出し、導入に意欲を見せている。
こうした動きに対し、「保守層へのただの受け狙いだ」と強く反発するのが一水会の木村三浩代表だ。
一水会は、1970年に東京・市ケ谷の自衛隊駐屯地で割腹自殺した作家・三島由紀夫らの思想を継ぐ団体で、「民族派右翼」とも呼ばれる。
ホームページにも日の丸を掲げている愛国者団体が、なぜ、日の丸を侮辱する行為を取り締まる法律制定に反対なのか。
木村さんは、「そもそも、国旗を尊重したり愛着を持つということは、法で縛ったり、抑止力によって実現するものではありません。日の丸の歴史を学び、自然に日の丸を尊重する心を育てていくべきであって、その最も大切なプロセスをないがしろにしている。格好だけで中身がないということです」と厳しく断ずる。
木村さんが思い返すのは、1987年の沖縄国体で、掲揚してあった日の丸を下ろして焼き捨てた平和運動家・知花昌一氏の存在だ。
「90年代に沖縄に出向き、知花氏らと議論したことがありますが、その時、知花氏らは『我々はヤマトンチュ(本土の人)とは違う』の一点張りでした。ですが、私は、沖縄戦でボロボロにされた土地に生まれ、生きてきた彼らのアイデンティティーを否定しなかった。彼らが訴えたいことを聞き、議論したんです」
2000年の夏、沖縄サミットが開かれた際に、知花氏と再び対談した。知花氏は日の丸を焼き捨てた行為について、若さゆえに先走り過ぎたと振り返り、「沖縄の人たちの思いを代弁するものではなかった。独善的だった」と、もう日の丸を傷つけないと語ったという。
第二次世界大戦に破れたドイツとイタリアは、国旗を変えた。だが、日本は変えなかった。
「アメリカの占領下では、日の丸の掲揚は禁止されました。それでも、日本人は日の丸を守ってきたんです。一方で、戦争によって『国家の犠牲になった』などと、日の丸を国家の象徴として否定的に見る人もいます。日の丸の歴史を学ばず、様々な考えの人たちと議論もせずに法で縛ろうとしている。日の丸はそんな安い存在ではないのです」と木村さんは訴える。
法改正が実現すれば、日の丸を焼き捨てたり、落書きをするなどの行為は減る可能性はある。
「抑止力にはなるのかもしれないが、信条的な側面で、生きづらい社会になりますよね。違反行為を密告するような人が出てくるのかもしれない」(木村さん)
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また、当局が何をもって「損壊」と判断するのかも不透明だと木村さんは指摘する。
日の丸には縦横の比率などの規格があるが、それと少しずれたものを作って損壊し「日の丸ではない」と主張した場合はどうなるのか。当局がどこまで踏み込めるのか、難しい問題がある。
海外で要人と会う機会が多い木村さん。国歌や国旗について聞かれることも少なくない。
木村さんは、
「まずは議員が日の丸についてもっと学ぶべきです。そのうえで、日の丸に愛着をもってほしいと真剣に考えるなら、我々(一水会)がやっているように、勉強会を開くなりして汗をかけばいい。ボランティアとして足元から地道に活動し、自らが学んだことを、若い人たちに伝えていけばいい」として、こう強調した。
「そのくらいの気概がもてないのに法制定に走るなら、その政治家の行動は『おためごかし』でしかないと思います」
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引用先
読売新聞、産経新聞、朝日新聞、スポーツ報知、よろずニュース、アサ芸プラス、TBSニュース、NHKニュース、日刊ゲンダイデジタル、新華社通信、共同通信、朝鮮日報、中央日報、日刊スポーツ、毎日新聞、日本経済新聞 など
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