carhill cars rajiv menon kc arrest 11月、札幌市の円山動物園にクマが侵入し、動物園は前代未聞の状況に直面しました。
駆除までの73時間に何があったのか。
対応の指揮を執ったキーパーソンが初めて語りました。
「申し訳ないです。クマの痕跡ですね。一般のお客様が入っているところは問題ないんですがその裏側の園の敷地内でクマの足跡が見つかりまして臨時で休園させていただきます」(動物園職員)
「残念です」(来園者)
「申し訳ないです」(動物園職員)
11月9日。
市民や観光客でにぎわう日曜日でした。
「クマの足跡があったの?」
「怖い」(いずれも海外からの観光客)
「(Q:クマが出ると思った?)いや、まず思ってはいなかった。(円山動物園の)開園から約70年経つがクマが出たという話は聞いたことがなかった。驚いた。」(木田竜介さん)
円山動物園の経営管理課長・木田竜介さん。
前例のないクマの出没に対応するため、指揮を執りました。
駆除までの73時間で何が起きていたのか。
「あそこにフェンスが見えているがその奥が円山原始林。フェンスの高さは3メートルぐらいある」
「(Q:クマは向こうから来た?)はい、そうですね。初めてクマの足跡が見つかったのはこちらの橋」(木田さん)
スタッフの一人がクマの足跡を見つけたのは、園の東側にある「動物園の森」で、ふだんは一般公開していないエリアでした。
すぐに木田さんにも連絡が入ります。
「聞いた時は驚いて、ちょっと信じられないような気持ちだった」
「動物園ということもあって、これがヒグマの足跡かどうかというのは即座に判断することができた」
「それで急いで臨時閉園を決めた」(いずれも木田さん)
足跡の発見から約3時間後に臨時休園。
敷地内で確認を進めると、驚くべきことが分かりました。
「金網が引っ張られている状況が発見され、こちらにも侵入していたことが発覚した」(木田さん)
「動物園の森」に近い「野生復帰施設」の金網に穴が見つかったのです。
当時この施設にはシマフクロウがいました。
「エサとしてホッケとヒヨコが置いてあり小屋の窓は夜間に換気のために開けていた。ただ金網が付いていて施錠もしていたので、外からは侵入できないようになっていたが…」(木田さん)
においに誘われたのか、クマは金網を破って侵入したあと、シマフクロウのエサのホッケなどを食べ尽くしたとみられています。
そして、その夜…
「あちらに夜間警備の人がいて、あそこからこのあたりをヒグマが横切ったのを見た」(木田さん)
園の西側、円山球場そばの通用門のあたりでクマの姿が確認されます。
「本来は園内の巡視とかをしてもらうが、そういうのはストップしてもらった」
「こちらが西門。あっちの方に足跡がついていた」(いずれも木田さん)
11月10日朝、西門のほか猛禽類や水鳥の建物など、クマは徘徊するように園内を動き回っているのが確認されました。
「まず『飼育動物が大丈夫か?』ということが真っ先に頭に浮かんだ」(木田さん)
クマは動物園の周辺でも出没を続けます。
「北海道神宮のあたりで目撃されるのはちょっとやばいという感じ」(付近の住民)
動物がいる建物の周りには電気柵。
そして、クマが味を覚えたホッケを入れて箱わなを設置します。
しかし、クマはその後も「野生復帰施設」の周辺などに現れました。
「(職員は)朝まず猟友会に園内の安全を確認してもらったうえで入園するようにしていた」
「円山公園も閉鎖になっていたので地下鉄駅まで行くのも危険ではないかということで、自家用車で来ている職員が駅まで送ったりとか」
「率直に不安だった」(いずれも木田さん)
円山公園は全面閉鎖。
そしてクマは住宅街にも…
「クマよけスプレーを持ち歩いている。これがあれば少しは安心かな」(付近の住民)
11月12日、箱わながようやくクマを捕らえました。
体長1メートル13センチのやせた、若いオス。
最初の足跡発見から約73時間後、クマは駆除されました。
「不確実な、本当にどこにいるか、また明日も入るのかという日々が続いていたので、ホッとはした」(木田さん)
「大きい、来た来た」
「思っていたより大きい」(いずれも来園者)
「(Q:実は園内にもクマが侵入したが?)怖いね。怖いです」(神奈川県からの観光客)
「(Q:皆さんは動物を扱うプロ。ヒグマが入ってきてしまうことは想定外のところもあったと思うが改めてどう思う?)フェンスがあったり外から侵入されない対策は取っていたつもりだがこのような侵入を結果的には招いてしまった、侵入されてしまったことは反省している」
「(園の)外周に電気柵を張れないかとか、検討をしているところ」(いずれも木田さん)
動物園に野生のクマが侵入するという異常事態。
これまでの想定を見直し、対策が検討されています。
